負け組の反則(笑)

…今更関与するのも馬鹿らしいんですが、統計関係で嘘を書かれると(昔やってた業務とも絡み)無性に腹立たしいのでついつい。

今回は簡単に「異なる調査方法での結果を1つに合わせる」無意味さを説明しましょうか。それには一目瞭然な資料を例に挙げるのが楽ですな。下記のリンク先は文化庁宗教年鑑」(日本国内の宗教に関する統計調査結果)で取り上げられた「宗教団体数・教師数・信者数」の一覧表。
( http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/002/002a/gif/152.gif )

…ね?(笑)
日本人は一億三千万人しか居ないのに、我が国の宗教の総信者数は二億人を突破しているって何? ってのは直ぐに理解出来るでしょ?
日本人一人一人(もしくは統計学上信頼できるだけのサンプル数)に聞かなければ、日本国内の信者分布なんて分かる訳が無いって。だって、其々の宗教団体は「自分の所はこれだけ信者が多いんだ!」と大きい数字を挙げるだろうし、逆に他の宗教団体の人数を少なく見積もる事で、全体の自宗教団体の信者割合を大きく見せたいのですから。

では、これを踏まえて。某所の文章の第2段落を読解しましょうか。
一言で言っちゃうと「一方でWoCが統計を出した全世界の市場規模の数字を挙げながら、一方ではコナミ&タカラが挙げた全世界での販売高(売上高なのか出荷高なのかも不明ですが)を使い」その結果を「単純にパーセンテージにして算出」しているのが分かります。 …意味、あると思います? さっきの例に例えるなら、WoCが世界の総信者数を出してるのに、それに対してコナミが挙げた自分の信者数で単純に割り算しているんですよ?

あとは、お得意の「『結論』から逆引きする為の資料提示と理論展開」なので、全く意味が無いですね。(命題の資料が意味を為さないのに、そこから導き出される結論が正しいと言えますか?)

という訳で、中学生高校生の皆さんは確率統計で悪い大人に騙されないよう、学校ではしっかり勉強しましょう。(古(いにしえ)のTRPGゲーマーは、共通一次センター試験の数Ⅱでは、必ず「確率」を選択して満点取ったもんだ)