美味いつけ麺が食べたい

 というか、つけ麺という食い物が美味いと思えない。
 例えばラーメン。熱々の麺に熱々のスープを熱々の状態で食らう。これがパスタだろうがタヌキ蕎麦ネギ抜きで七味をごってりだろうが、熱い物を熱いままで食らうもの。
 例えば素麺。キュッっと井戸水に晒した素麺を冷やした汁で啜る。これが冷やし中華だろうが盛り蕎麦だろうが、冷たい物を冷たいままで食らうもの。

 つけ麺。どう考えようがつけ麺は「ぬるい」。肉料理のように、火の通りを考慮するならともかく、いかに麺が冷たかろうとスープが熱かろうと、食う時は「ぬるい」。口の中で脂が固まるのではなかろうと思うくらいだ。

 いや、これはマズいつけ麺しか食った事がないからだろう、ちゃんとした美味い所で食えば、つけ麺の真の魅力を引き出しているに違いあるまい。だが、十数か所で食っているが、いずれもマズかった。そこまで見つからないのだろうか、そこまでつけ麺とは難しい献立なのだろうか? むしろつけ麺とは献立として成立していないのではなかろうか?




 昼飯に使った800円を返せ、と言いたくなった昼休み。