レス&遠距離レス

トークン屋話の続き。

> こういうお話凄く面白い。しかし、最低ロット1000からだったというくだりはなかなかゾッとしますね。

最低ロットというのは、Foilカードを作る時だけですよ。通常カードは100枚から。但し、印刷費以外の固定費(絵師謝礼、コミケ参加費)を抽出するのに、大量生産が必要でしたので、実際の所は最低400枚×ある程度の複数種類、でした。1種類のカードを一番多く作った時は2000枚くらい。個人的&コミケ的には大量の筈なんですけどね、同人カードゲーム作るところからすれば「少なッ」って言われるくらい噴飯物の枚数。

> 完全な推測かつ与太話になるのですが、米国の著作権法においては「形式上著作権を侵害していても、何者かに大きな損害を与えてなければ侵害にはあたらない」というフェアユースの概念が存在し、また、パロディが文化として許容された裁判例(「風とともに去りぬ」のパロディ事件)もあるため、Minagishiトークンは必ずしも「クロ」と言えず、WoC社も強く出られなかったのではないでしょうか。
> J氏のブログに掲載されていた警告の概要とその後の顛末を見た限りでは、米国企業としては警告と言えないくらい軽いレベルの対応だったようですし。
> あっちの企業は挨拶代わりに訴訟というレベルですから……。

まぁ、米国レベルではそうでしょうな。 …だからといって、「どこまでやっても大丈夫か、試してみよー」などとチキンランをやる気は毛頭無かったんで(笑)。 実際、この程度で済ませたから洒落で済むンであって、本当に訴訟モンになった時点で会社クビになりますしね。人生を棒に振ってまでする趣味じゃないっす。

 ちょっとオマケ話。
 インクジェットプリンタ+インクジェット用金属光沢シール http://www.a-one.co.jp/cgi-bin/catalogue/product.cgi?prcd=29283&viewf=1 で印刷して、適当なホワイトカードに貼り付けると、実は簡易Foilになります(笑)。但し、前述の通り全て光るので、マジックのFoilカードとはちょっと雰囲気が異なります。白インクが無いので、本来は白くなってほしい箇所がFoilになっちゃう。
 こうやって作ったシールを、最初に作った頃はホワイトカードなんぞが市販されてない時代だったので、コモンカードに貼って切ってロハで配った時代があったんですね。これ、印刷するよりも切って貼って、の方が手間取るんであんま作ってなかったんですけど。で、そうやって作った奴の何枚かが当然海外に出回りまして。んで、米国で何故か「Foilだっ!」「Foilトークンだっ!」「Minagishi が正式にWoCから出るのか?!」などという噂になったそうな。ないない。 プリンタ製とかカラーコピー製の贋作に騙される人の話を聞くに、よほど贋作の出来が良いのか、とか思ってましたが、その話を聞いてからは「騙される人間の目がおかしい」と考えるようになりました。インクジェットプリンタ製のを見極め出来ない時点でどうよ?