GP北九州はもう一ヶ月前。

http://diarynote.jp/d/83190/20071115.html

 一ヶ月もたってから日記を拝見させて頂きました。今回の懐古レガシートナメントでプレイヤーの方を不愉快な気分にさせてしまった事についてお詫び申し上げます。申し訳ありませんでした。ジャッジの責務は大多数の参加者に楽しんでもらう事であり、ゲームをつまらなくする為に居る訳ではありません。その点、『物体』と言われても致し方ない未熟な対応だったと思われます。今後はよりプレイヤーの皆さんに楽しんで頂けますよう、より一層努力致します。

 ただ、誤解されている点がありますので、その点だけ説明させて頂きたく。

「コントロールデッキで1本に25分かかると警告なんかい?」

 この時ですが私は1ゲーム目に双方に1回づつ「注意」を出して、その上で1ゲーム目に25分かけてプレイヤーが双方とも問題を理解していない様子でしたので、プレイヤー両方に「このままでは時間切れになるよ」と注意を促す意味で「警告」まで出しました。コントロールデッキでもコンボデッキでも、何のデッキを使っていても1ゲーム目で25分かけていたら一声注意しています*1。 

# ロックデッキを使ってはいけない! という訳では有りません。試合時間中に早々にロックを決めて、相手に投了を促せば済む話ですので。今のDCI懲罰指針・手順書に「相手に投了を促したら非紳士的発言」といった項目はありませんし、「自分の手札を対戦相手に見せてはいけない」という項目もありません。手札のカウンター呪文4枚を見せながら「そっちに《解呪/Disenchant》系が5枚無かったらロックから抜けられないけど、まだ続ける?」と言うのはアリです。


「こちら的には50分かけて1本取ることも選択できたんですが…」

 この一言は「意図的に遅いプレイを行う」という意味でしょうか? そうなると今のDCI懲罰指針・手順書だと不正行為(遅延行為)でDQPとなりますが…。
 『昔のDCI懲罰指針・手順書と今のとでは内容は異なります』 昔は良かったけれども今はダメな事、昔はダメでも今ではOKな事、色々とあります。今は山札の上にアップキープ忘れ防止の目印を置けるようになっていますし。現時点でのマジックは、双方のプレイヤーが50分間の試合時間内で2勝するのを目指すゲームであって*2、1ゲーム目に勝ったらそのまま時間切れを狙って1勝1分を目指すゲームではありません。10年前でしたら「タイム・ディストラクションデッキ」というのがありましたが、今は存在出来ないと言えます。双方が正しくプレイすれば3ゲーム終わりますし、むしろ3ゲームが終わらないというのは、どちらか、もしくは双方が正しくプレイ出来ていない事になります。これについては、どんな複雑なデッキを使っていようが、シャッフルに時間がかかる山札765枚のバベルであろうが関係ありません。スムーズにプレイングする責任はプレイヤーにあります。

繰り返しになりますが、当方の説明不足(説明力不足)により不愉快にさせたのは事実です。今後もトーナメント会場でお会い出来ればと考えております。

*1:参加者100人でジャッジ3人とかなら正直そこまで目が届かないけど、今回の参加人数くらいなら…

*2:プロツアー決勝は時間無制限3本先取だけど、囲碁将棋のタイトル戦みたいな長考をして良い訳じゃない