たとえ話

 将棋、ってゲームがある。上は数千万の賞金がかかったタイトル戦から、下は小学校内のクラブ活動の総当り戦まで幾百幾千の競技将棋が存在する。んでもって、街中の駅前にある将棋会所には、1局千円とかでニギる人も居れば、まだ生息してるかどうか知らないけど真剣師なんてぇ存在も居るわけで。
 …そういう人間について良いか悪いかと言ったら我が国の刑法には賭博罪なんてぇ条文が鎮座ましましてるんで悪いに決まってる。やってる奴は違法行為だから、そりゃ問題だ。だからといって、将棋があるから賭博する奴が居るから将棋を御禁制にしろとか、タイトル戦があるから、勝ったら銭がもらえるなんて子供が真似するからタイトル戦なんか止めてしまえ、タイトル戦の賞金を出してる新聞社なんか何を考えているんだ……なんてぇ言う奴が居たら、「…何言ってるんだ?」と思うのが一般的な風潮だと思う、いや思いたい。
 …んじゃ、「将棋」ってのを「麻雀」にしてみようか。その次は「マジック」ね。 さて、印象はどうよ?