コミケットスペシャル#4の総括

 晴海は遠くになりにけり。この一言で全て済んでしまう気がする。
 今の壁際を走るだけのコミケしか知らない人には、ちゃんと本を売れよ、というのが今回のコミケットスペシャルの感想になるかもしれない。けど、昔ながらのコミケを知っている人間にとっては、こういう遊び心満載のコミケは最高に楽しいイベントだと思う。ある壁際サークルが行なったのは「馬鹿」だった。ガラガラ福引き機を持ち出し、一人1回200円、特賞は直筆サイン色紙、他スタッフジャンパーなどで、残念賞でも新刊同人誌が貰えます。…待て、ヘタに当たっちゃったら、同人誌を貰う為にはもう一回並ばなきゃならんのか? …こーゆー、本気で馬鹿をするのを見るのが凄く大好きだ。 あと。「一部100円「以上」、心づけをお願いします」と会場の片隅に置かれた、普通のコミケだったら最終日の壁に居るサークルの配布物とか、主な出し物の脇で、コタツに入った人がさりげなく売ってるコピー誌とか、2種類出しますけど、どちらか1冊だけ1冊限定で売ります、とか。それ以外にも「過去の在庫一掃処分」をするサークルや、スタンプラリーをやらせるサークル集団など、ここ最近の即売会では出来ないことばかりしていた。
 企画は言うまでも無い。(ステージイベント五月蝿過ぎ、というのは敢えて言うまい。アヴァロンの方がすんげー迷惑したぢゃないか、とか言いたいけど)
 あと、徹夜も変な意味黙認されてた時代もあったんだよねー。ちょっと、見知らぬ人と馬鹿話する楽しさも思い出した。そーいえば晴海時代は徹夜組の人間の為に1ホール空けてそこに押し込んでいたんだよな、自分の周りでコミケ行く人だと、知ってる人間の方が少数派だけど。(…と言いつつ、そんな古くないんだよな、希有馬がEVAの同人誌で、徹夜でガメラに居る綾波があーなってこーなって、という18禁漫画描いてた事あったから…。…でも、EVAって95-96年…もう10年前かっ!)
 まー、もう二度と無いだろうし、5年後あったとしても自分がココまで楽しめるとは思えない(さすがに弾ける年齢じゃなくなってるよなー)。 ホント、スタッフの人はお疲れ様でした。 …できれば、5年後と言わず数年後くらいに再びやってほしいよねー(笑)。