デッキチェックについて

 デッキチェックの目的は、ランダムデッキチェックの場合は基本的に不正防止です。メインデッキを周りのデッキの色に合わせて有利になるよう作り変えていないか、スリーブに目印を付けてガン牌をしていないか、積み込みをしていないか、など、「不正行為を見逃す事で、他の参加者達の勝ちが不正に奪われない」ように、ジャッジが行っています。

 ベスト8のデッキチェックは、それに加えてペナルティによって上位の成績が決まる事がないよう、予防で行う意味もあります。決勝戦になってはじめて「あなたのデッキは59枚なので1本目負けです」なんて事になったら、プレイヤーも観客も(ジャッジも)面白くないですし、大きい大会だったらカバレージが盛り上がらないじゃないですか。

 それを踏まえて。

http://diarynote.jp/d/65128/20060509.html

> ・目の前(あるいは、自分が対戦テーブルを離れて監視に行くでも可)でデッキチェックを行って貰う事は出来るのでしょうか?

 出来ません。理由は2点。その行為が、対戦相手のデッキ偵察になってしまう可能性が高い為(紛失盗難の可能性を危惧するのなら、自分のデッキチェックの時だけ監視しても意味が無いですよね?)。デッキチェックの手順を詳しく知る事で、その裏をつく不正行為を行おうとされる可能性が考えられる為。

> ・上記が不可能な場合、デッキのカードを本人が記録・確認などをしてから渡すなどは可能なのでしょうか?

 デッキチェックを行うトーナメントでは、既にプレイヤーはデッキ登録用紙でデッキのカードを記録しています。 また、デッキチェックを行うタイミングの時点で、プレイヤーは自分のデッキがサイドボード前の初期状態に戻っているのを確認し、デッキ枚数も60枚(以上)なのを確認している筈です。なので、「枚数が足りない」という状況は起き辛い筈です。

> …二つとも出来ない場合、ヴィンテージのデッキなんか絶対に渡せないような…。

 それについては、信用して頂くしかありません。 ヴィンテージに限らず、スタンダードでも(桁は違うにせよ)高価なカードを取り扱っています。悪意があれば、ジャッジは何でもやり放題です。

 とりあえず、自分に限って言えば。
 …ふむ、カードの価値で見れば、まぁベータの黒蓮美品が一番高価でしょうな。CARDHAUSで26万円くらい。 http://www.cardhaus.com/cgi-local/shop3.pl/SID=309120176095529962/picture=10534

 26万円程度で、「千葉ドラでジャッジがカード盗んだってさ」なんて噂が流れて参加者が激減して、狭いジャッジ業界の中で悪評を轟かせる、なんて割の合わない事はしません。