手シャミ。

 バイバックなんか懐かしいなぁ。もう一個サンプルというかプレイヤーへの諸注意でも書いておくか。
 マジックはコミュニケーションのゲームです。なんで、大抵の事は対戦相手同士ちゃんと話せばトラブルは起きにくいです。 しかし、世の中悪いプレイヤーも居れば騙され易いプレイヤーも居るわけで、悪いプレイヤーは自分が負けそうになると色々と話術手術を使ってきます。 日本選手権で対応した(…対応させられた)一例。 (誰がやったか分からないように、かつ意味を分かり易くする意味で、そのまんまじゃないです)

A「トークン3体でアタック!(と言いながら3体をタップ)」
B「(何も言わずに、トークン2体をAが出したトークンの前にそれぞれ出す)」
A「じゃあ、抜けた1体に《樫の力/Might of Oaks》! これで勝ちですね」
B「待って下さい。別にブロックしたワケじゃないです。まだ考え中です。考える為にどれでどれをブロックするか置いただけです。じゃあブロッククリーチャー宣言前に《都市の樹、ヴィトゥ=ガジー/Vitu-Ghazi, the City-Tree》でトークン出します。トークン出して全部でブロック」
A「何を言ってんだよ、もうブロック宣言しただろ! 抜けないって分かってたら《樫の力/Might of Oaks》なんか撃たないし、持ってる事見せないよ」
B「いいえ、こっちが何も言ってないのに勝手にそっちが見せただけですから。ジャッジ呼びましょうか? あと、そのマナはもう出てますから。4マナを戦闘中に使わなきゃマナバーンですからね」

 で、想像ですけど、こういう状況になってAが黙って泣き寝入りするのが7割くらいで残り3割くらいがジャッジに猛抗議。 そんなこと言う人居るの?! と思った人。貴方が普段やってる店や大会の参加者の質が恵まれてる証拠です。

 正直言えば、こんなのはAが一言言えば済む話なんです。

A「トークン3体でアタック!(と言いながら3体をタップ)」
B「……(何も言わずに、トークン2体をAが出したトークンの前にそれぞれ出す)」
A「どれがどれをブロック宣言しますか?
B「(……)」

 マジックはコミュニケーションのゲームです。言い換えれば貴方の対戦相手が『パス』を言うまでは貴方は一切アクションする必要が無いし、相手が分からない行動をしていたら聞けばいいだけの話。その一言聞く手間はせいぜい2秒。2秒を惜しんだおかげでジャッジを呼んで言い争いして5分も費やして対戦相手に時間稼ぎされる方がよっぽど時間の無駄でしょう。