続き

11/24の日記コメント欄を全てコピペ(11/27 0時時点)しつつ、その続き。

# ソルトフル 『ヴェク追われの盲信者の誘発型能力は、ダメージを与えるか否かにかかわらず対象を選ぶ必要がありますよ。プレイヤーAは必要な宣言をしなかったことになりますね。』 (2006/11/25 02:04)

# cdc 『↑ その場合、省略処理したものと見なします。例えば場にクリーチャーがヴェク追われの盲信者1体しか居ない場合、「攻撃します、ブロックされない状況になりました、盲信者の誘発型能力の対象は盲信者です、でも1点ダメージを与える事はしません、ダメージをスタックに積みます、本体に1点です」と毎ターン宣言してプレイしてますか? 普通は、盲信者しか居なければお互いに省略処理を了解したものとして「アタック、1点」しか言わないですし、それでスムーズに進行しているでしょう。 マスティコアのアップキープ忘れで「いや、アップキープコストの支払いを行わないという必要な宣言をしなかった」と主張してもドローまでした段階で状況の巻き戻しをしないのを同様に、お互いに省略処理を了解している時点で、戦闘ダメージステップまで行った段階で巻き戻しはしません。(ココだけの話、GP山形では自分&某ジャッジもそうしようとして、ヘッドジャッジ上告まで行って、ヘッドジャッジの最終ジャッジでそう教わりました(笑))』 (2006/11/25 07:49)

# ソルトフル 『実際のジャッジングでどうなるかまではわからなかったので、前述のような表現をしました。が、「クリーチャーを対象に選ばなかった物として続け」というのは違うと思います。意味はなくとも対象は選ばれているはずですから。進んでしまったものを巻き戻す必要はないでしょうけど、ジャッジが立ち会っているなら誘発している能力の対象を選ぶようにいうべきじゃないでしょうか。』 (2006/11/25 20:51)

# cdc 『↑ マスティコアのアップキープの支払いをしないでドローしようとした時に、脇で見ていたジャッジは「支払いしますか、しませんか?」と注意すべきだと?』 (2006/11/25 23:57)

# ソルトフル 『マスティコアの件とは違うと思いますが。例えばアップキープに激情の本殿が出ていて忘れているプレイヤーに対してはどうするのでしょうか。』 (2006/11/26 03:04)

# 通りすがり 『ソルトフルとかいう奴は、may(〜してもよい)のものに
口をはさめって言ってんのか?世間一般じゃそれは助言行為と言うんじゃない?』 (2006/11/26 07:36)

# cdc 『割と面白くなってきました。

↑ 1点のダメージを与えることを「選んでもよい」(=may)ですが、「あなたはクリーチャー1体を対象とし」はmayじゃないんですよ。

↑↑ … 逆に質問です。場にクリーチャーが0で激憤の本殿しかない状況だと、双方が省略を合意するような状況だと思いますが、その時の処理方法はどうするべきだと思いますか?』 (2006/11/26 19:57)

# ソルトフル 『↑「双方が省略を合意するような状況」というのがよくわかりません。省略を合意ということは、激情の本殿が出ているのを忘れていないということでしょう。ならば一言「you」といえばいいはずです。この場合、アンタップして即ドローしてしまったなら、警告を出されていたと思います。「砂の逆流を引いたからさっきのは自分に受けるね」ということもあるかもしれないし。だからリンク先の例とヴェク追われの盲信者の件は微妙に違うと思うのですが。このジャッジを呼んだプレイヤーは対戦相手がヴェク追われの盲信者の能力を忘れているなら有利になるため、ジャッジの前で「Stack ok ?」と言ったのかも知れませんが、気づいているなら相手に「対象を選んでください」と言うべきではないかと思いますが、不利になるからそんなことはしないほうがいいと思われますか?この場合ジャッジが対象を選ぶように言うことは助言になるのでしょうか?(マスティコアの場合は助言になると思います)』 (2006/11/26 21:12)

# cdc 『↑ 単語を読み替えてみて、どう思いますか?

このジャッジを呼んだプレイヤーは、対戦相手がマスティコアのアップキープコストを忘れているなら有利になるため、ジャッジの前で「見ていて下さい」と言ったのかも知れませんが、気づいているなら相手に「アップキープコストを支払うか支払わないか選んでください」と言うべきではないかと思いますが、不利になるからそんなことはしないほうがいいと思われますか?』 (2006/11/26 21:26)

# ソルトフル 『本当ならマスティコアの場合でも、「アップキープコストを支払うか支払わないか選んでください」というべきだと思います。(それこそMOのように)
しかしマスティコアや累加アップキープの場合は、忘れた場合払わなかったとみなす、という裁定が出ていると思います。ヴェク追われの盲信者の場合も、「お互いに省略処理を了解している時点で、戦闘ダメージステップまで行った段階で巻き戻しはしません」というのは了解しましたが、「日本人プレイヤーが《Zealot il-Vec/ヴェク追われの盲信者》をコントロールして攻撃した時に、シャドーをコントロールしてない外国人プレイヤーがブロッククリーチャーを宣言して、相手の対応を待った状況」でジャッジを呼んだということは、「お互いに省略処理を了解している」といえるのでしょうか?そこで正しくゲームをするように言うことは助言になるのですか?それとも相手が忘れているなら利用するのが奨励されると?(強制的なライフゲインや、復活が墓地にあるとき相手から指摘されないかぎりリムーブしない、とか)』 (2006/11/26 22:07)

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 最後の質問は、2重の意味が内包されていて単純にYes,Noで答えられないです。日記に書いた事例と後から挙げられた事例の意味が異なるので、どちらに絡めるかで質問の意味が異なるんですね。なので質問を(分かりやすくするために、ある程度極端に)二つに分けます。
その1.「プレイヤーAがルールを忘れているなら、プレイヤーBは不正行為を行ってもいいのですか?」
その2.「プレイヤーAがルールを忘れていると、プレイヤーAは損するのですか?」

 その1.について、全てのジャッジは「いいえ、違います」と答えます。 対戦相手が知らないからといって正しくプレイしない事は不正行為です。ジャッジは不正行為を見つけた時点で対応しなければなりませんし、それに応じた罰則をプレイヤーに与えて注意させなければいけません。

 その2.について、全てのジャッジは「その通りです。ルールを知ると強くなるし知らないと強くなれません」と答えるでしょう(笑)。マスティコアのアップキープを忘れた方が損しますし、盲信者の誘発型能力の正しいプレイングを知らなかった方が損しますし、例えば《魂の管理人/Soul Warden》の能力を知らない方が損しますし、復活のルールを知らない方が損します。Aが《魂の管理人/Soul Warden》の能力を知らずに、Bが意図的に相手のライフの変化を伝えなければルール違反ですしジャッジが対応しなきゃならない状況ですが、ルール違反をさて置いてもAがルール知らないせいで損をしているのは事実。プレイヤーはルールを正しく知らねばならないのです。