近所の販促

 日曜、家の近所のサティで、なぜかタカラトミーが販促活動をしていたので面白半分で見物。販促の対象は『人生ゲーム』と、付随して『せんせい』。人生ゲーム風オリエンテーリング、というのが趣旨っぽい。概要は下記の通り。
1.まず、入り口近くに巨大なルーレットと例のゲーム盤のマス、それに受付のおねーさん。

 参加者は、受付にサティで何か購入した証のレシートを見せたらオリエンテーリング風のスタンプカードを受け取り、ルーレットを回す。ルーレットの出た数字によって、ゲーム盤のマスに書かれたポイントをスタンプカードに記録してもらい、第二チェックポイントへ。
2.3階のおもちゃ売り場前に第二チェックポイント、内容は最初とだいたい一緒。
3.地階のイベント広場が最終チェックポイント。

ここでもルーレットを回して、三箇所の合計ポイントによって貰える賞品が異なる。(ポイント高いと豪勢。下位の方にあるガッツ石松のトランプって…) また、休憩所のテーブルを活用して人生ゲームの盤を10枚程度広げ、フリープレイが出来るようになっていた。ついでに空いたスペースに『せんせい』を並べて、幼児向けお絵かき教室までやっていたり。

各チェックポイントには常に10人くらいの子供が並び、人生ゲームの盤にも何組かが必ずプレイしてる感じ。

ここまでが事実。ここから主観による感想。

・人生ゲームの過去ユーザの掘り起しが主目的なのは言わずもがな。(知らない人は居ないだろうから、知らない人に教えるための宣伝、ってのは考える必要が無い) 子供の頃に人生ゲームで遊んでいた親を狙って、世代を超えて遊ばせる為に、まず子供にルーレットを回す面白さを教える&親に自分が子供だった頃の記憶を思い出させるイベント。
・経費的には、そんなに負担にはならなそう。賞品は在庫処分で問題なし、人員もバイトが4名+管理者社員1名+バイト交代要員(?名)で一日だから人件費も多大にはならない筈、イベント機材もどうやら使い回す様子だから、初期費用だけで済んでる感じ。
・イベント的には、賞品狙いの子供たちが大多数だけれども、それを見ている親御さんが良い表情していたし、無料プレイコーナーでは高校生〜中学生が遊んでいるのも見かけたし、そんなに悪い雰囲気ではなさげ。
・サティに限らず、色々なショッピングモールでやっている様子。なんだかんだ言っても途中のチェックポイントにおもちゃ売り場を入れているんだから、人生ゲームをつい買ってしまう(子供にねだられる)親御さんも居たと思われ。

ここから更なる偏見。

・…なんで、この手のやり方で、マジックの販促をやってくんないかなぁ(泣)。正確に言えば復活、か。 …いや、効果が薄いのは分かってはいるんだ、やっぱ「親がやっていて、子供が欲しがる&自分も懐かしがる」っつーレベルまで世代間に浸透しないと、この手のイベントは難しい筈。
・大学生の頃に日本語第4版を始めた人が結婚して子供を設けていたとしても、まだ三十代前半。まだ子供が居ない家庭の方が多そう。子供が二人目、なんて家庭も居るだろうけどヲタは高齢結婚の可能性も低くない、あと5年後だったら行ける気がする。
・インストラクター不足も致命的。ルーレットを回すのを見張っているのはバイトでも出来るけど、ギャザを教えるのに派遣ってのはちょっと難しい。(それとも、派遣会社に言って「マジックプレイヤーのみ」で検索してもらえば、それなりに居るのか? こればっかりはさすがに良く知らない)
・自分はトーナメント主催してるんで、変な自負はある「少なくとも、千葉のマジックプレイヤーの競技趣向の人は満足させてる」 自分がやってるCDCだけじゃなくてLMCとか邪悪とかジャンキーとかと一緒にやってるからだけど。 ただ、どうやっても「新規プレイヤーの掘り起こし」とか「古参プレイヤーの呼び戻し」とか「仲間内、小学校のクラスや中学校の部室でやってるプレイヤーの連れ出し」なんかは出来ない。それが出来るのはトーナメント会場やデュエルルームやカードショップではなく、街中とか、他のイベントとか(今回の人生ゲームのイベントで、なぜ隣に『せんせい』ではなくマジックやデュエルマスターズでなかったんだろう。同じ会社でも担当部署が違う、で終了だと思うが)、更には子供向けor古参向けのメディア対策なんじゃなかろうか。
・そこらへんはどー頑張っても個人じゃ出来ない。タカラトミーさんがどうするか、もしくはWoCが、ハズブローがどうするか、の次元の問題。もしくは草の根の対応。マジックのトーナメントの場までは準備できるけど、そこまで連れてくるのはタカラトミーでも主催者でもダメ。水飲み場を作っても、馬に水を飲ませるには馬が水を飲もうと思わなきゃ飲まないんで。周りのプレイヤーが誘わなきゃ難しいんだよねぇ。