Finals2007ジャッジ参加

・GP北九州ジャッジ控え室にて「アラジンさん、クリスマス何かある?」と聞かれ「なんか皮肉?(笑)」と切り返したら「Finalsのジャッジが足りないんだよね」と一言。へぇへぇ、デートしてくれるよーな彼女は三次元は愚か二次元にも居ませんので。

・なんか懐かしい気がする全理連ビル会議室。ここと代々木マックとその近くにあったワイバーンは、国内のマジックの歴史を語る上で欠かせない気がしないでもない。

・早々に来るジャッジも居れば集合時刻ギリギリに来るジャッジも居るわけで。当然私は後者。と言いつつ会場設営で好き勝手やってみたり。

http://mtg.takaratomy.co.jp/tc/finals/2007/23_f_photo/img/Judges.jpg に、ジャッジ勢揃い写真。実は、もう一人居る予定だったのですが、風邪でダウンとのこと。年末に大変ですなー、と他人事のように思ってみる。

・で、自分がスコアキーパーに命ぜられる事に(笑)。さーて、英語でペナルティを入力するのが面倒かなー。などと甘い事を考えていたですよ。

・「で、DCI-Rの中に事前登録されているんでしょ?」「ないよ」 え?  「えー。しゃぁないなぁ。じゃあ、参加者のリストがある程度溜まったら受付から順次持ってきて下さいな、追々入力しますんで」「参加者一覧を置いて、来た人にチェックしてもらうようにするから、最後まで渡せないよ」 …。 えーとー。 「分かりました。んじゃ、先行して入力できるだけでもしておきます。…で、10キーパッドは?」「ないよ」  即死ぃ。

 受付終了後、シートオール貼り付けまで当初の予定より5分遅れで済んだのは褒めて欲しい気がしないでもない。 (…入力漏れ1件、入力ズレ1件…。時間があればチェックをしっかり出来たんだけど…)

・さて、Limitsの方もDCI-Rに入力するかねー。フルネームと漢字表記と、どの店の代表か一覧表は見せて貰えるから、こっちは楽勝〜…、…えーと、DCIナンバーが一覧に無いんですけどー? 仕方が無いので参加者の方に書いてもらう事に。

・Finalsにて、デッキ登録用紙を回収してリストチェック開始…「はて、この名前もDCIナンバーも書いていないデッキ登録用紙は誰だ?」 これをされると、ジャッジ側は非常ーに面倒な対応を迫られる(参加者リスト順にデッキ登録用紙を並べなおして、確かにこの名無しは誰某である、と特定させる作業になるから)。ジャッジにとっても面倒な上に、プレイヤーからしたらそれだけでゲームロスになるので、お互いに面白くない事この上ない。なので、デッキ登録用紙提出前は必ず見直しを! 学校のテストと一緒、名無しは0点なのですよ!

・昨年、Limitsの全カードドラフトでの、ロチェスタードラフトのコールをやった某ジャッジに「今年もコールやるんでしょ?(笑)」と冗談を言ったら、真顔で「二度としません!」と切り返される(笑)。さもありなん。

・スコアキーパー的なラウンドの廻り具合。
 開始前:ペアリング(テーブル番号順)1枚出力→ライターに渡してフィーチャリング卓の選出用 ペアリング(プレイヤー名前順)3枚出力→貼り出し用 ランダムテーブルシート1枚出力→デッキチェック用 結果記録用紙印刷→ハサミでジョキジョキ→あー! 歪んだー!!
 ラウンド開始時:PC上のラウンド時計もSTARTボタン押下 その後でフィーチャリング席用の名前紙を作成、印刷、フィーチャリング席に置きに。
 ラウンド中:前ラウンドのペナルティをDCI-Rに入力
 タイミング的に、この間にLimitsのラウンドが終了するので、Limits側のDCI-R関係の操作を一通り。
 ラウンド終了15分前:そろそろ結果記録用紙をまとめて入力開始。紙の上下をそろえる際に、Drop欄にチェックがあるスリップに赤で印をつけて手前に持ってくる。入力の時は必ずドロップ処理を先にしてから。(今回、1件ミスしたのは本当に痛恨の極み!)
 ラウンド終了時:回収箱にスリップが残っていない状況にしてタイムアップを迎えるように準備。まだ対戦中で追加ターンに入っているテーブルの番号を確実に答えられるように。
 全ての入力が終わったら、その時点で、ペアリングを組む前のタイミングでバックアップ。そうしないと、何かトラブルが起きた時に復旧が出来なくなるから。
 バックアップを取ったら、ペアリングを組んで、また印刷開始から繰り返し。


 …休憩時間、どこ?  いつもGPとかでスコアキーパーやってる某氏はいつ休んでいるんだろうか?

・手が空いたタイミングがあったので、デッキチェックの手伝い。…自分がデッキチェックをすると、なぜか印のついたカード、のペナを出すのが異様に多い気がするのは気のせいか? ウルトラプロの背面デザイン版で、ここまで50枚単位の見分けがつくのは、最近は珍しい気もするんだが…。

・なんとかやりつつ、初日終了。愛知の某ジャッジと一緒に晩飯ー。

・二日目。フィーチャリングテーブルくらいは綺麗に、と思いテーブルクロスを持参する。ちなみにホビージャパンのチャリティオークションで競り落としたマジックのロゴ入りのテーブルクロス。 …タップ・アンタップの時にカードが滑りにくいので、大抵は裏返しにして使っているけど(笑)。 カバレッジの写真で、初日にはテーブルクロスが無くて二日目にはあるのは、こういう経緯があったりなかったり。

・マジック・バーの紹介の時とかに色々とご迷惑をかけた沖縄の菊四さんにご挨拶(笑)。ちゃっかり「ちんすこう」を頂いてしまったり(笑)。

・昨日より格段に多いペナルティ入力の数々。…てめーら、9月までは《闇の腹心/Dark Confidant》使っていたんだろうがっ! 何度も何度も「闇の腹心/Dark Confidantのアップキープの誘発忘れ」「誘発忘れの見逃し」なんて入力させるんじゃねー!(笑) あんまり多いから、自分のPCのFEPの辞書登録にボブって入れて変換したら英文が出てくるようにまでしちまったぞ(笑)。

・入力していて、印象的だったペナが2つ。「《虚空の杯/Chalice of the Void》(X=2)が場に有る状態で、《虚空の杯/Chalice of the Void》(X=1)をプレイして、X=2の《虚空の杯/Chalice of the Void》の誘発の処理をわすれてしまった(&対戦相手は見逃した)」「手札から、《粗石の魔道士/Trinket Mage》のつもりで《梅澤の十手/Umezawa's Jitte》をプレイして、そのまま《粗石の魔道士/Trinket Mage》の場に出た時の誘発の処理を行おうとライブラリからカードを探そうとしてしまった」

 さぁ、即座に英文で書けたら、私よりもジャッジとして必要な語学力は優秀だ!(笑) すぐに書けなかったから逆に印象に残ったんだけどね。

・「なんと、今年のオールカードドラフトはすべてFoilカードによって行われるのである。なんとも粋な計らいではないか。なお、支給される基本地形は、Foilではなく通常のカードとなっている。最近では、Foilカードと通常のカードを組み合わせて使用することが敬遠されがちではあるのだが「区別のつかないようにデックに入っていれば問題無い」ということを明確にするためにも、この大会では意図的にFoilと通常の基本地形が組み合わせて使用されるということだ。( http://mtg.takaratomy.co.jp/tc/limits/2007/23_l_allcard/index.html より引用) 」

 「今回のLimits、豪勢ですねー。こんなにFoil集めるなんて何パック開封したんですか?」「開けてなんかないって。WoCで元々、不良品が出た時の交換用に、印刷したシートをカットだけして、袋に入れないで1セット毎にまとめてるのを作っているんだよね。そのうちの1セットを送ってきてもらうだけだから」 …さすが、タカラトミー。日本総代理店は伊達じゃねぇ…。 …Foilのフルコンプ…普通に収集トレードだったら、いくらあったら出来るんだろう…それを「シートを切っただけでそのまま一纏めで」…う、うらやましくなんかないもんっ!

・某JNR氏から苦情の電話。「何で対戦・結果・成績のファイルをtxt形式で出力してるの? HTMLでテーブル形式で出力できないの?」 …ほほぉ、更新しているのはそこからもでしたか。「しゃぁないじゃないですか、普通のDCI-Rじゃそれしかないでしょ?」「GPイベント用のDCI-Rじゃないの?! サイドボードオンライン用のファンクションキー、見えない?」「ないです! あたしゃ平ジャッジなンだから、そんなの持ってるわけないっしょ!」  まぁそれから何とかなったのは、世界は狭いというか何というか。

・予選最終ラウンドのスコアキーパーの楽しみは、カットラインのリアルタイム確認。DCI-Rの機能で「現時点で入力途中段階での順位」を見る機能があり、スリップを1枚入力する毎に順位の入れ替わりが見えたりする(残念ながら、同ポイントでは名前のアルファベット順にしかならない。OPP順なら完璧なのに)。状況によっては「(あそこの卓、そんなに頑張らなくても…どーせどっちも商品圏じゃないのに…)」などと思う時もあるが。今回は違った、21ポイントで勝ったら決勝進出、という対戦! 熱い! そして、最後の1枚を入力した瞬間、OPP差も含めた順位が表示される時の面白さは、スコアキーパーじゃなきゃ分からない楽しみ方だと思う。

・決勝ラウンド中、ずーっと溜め込んでたペナルティの入力を実施…英文入力は飽きるなー。

・最後、ちょっと顔が蒼ざめる。「…Limitsの決勝ラウンドの結果、DCI-Rに入力できない?…」 散々悪戦苦闘したあげく、分からずに某JNR氏に電話でヘルプデスク対応依頼。最終的には結果ファイルを某JNR氏に見てもらって復旧までしてもらう。DCI-RのV3は、どーも好きになれない。

・Finals2007の優勝者が決まった時だけ、キーボード叩く手を休めて拍手はした。あとはずっとトラブル対応とか入力とか…うーん、なんか今回はジャッジをしたという印象が無い。

・最後の最後で、マジック界隈の世界の狭さを実感してみたり。ライターとジャッジとプレイヤーの垣根は、かなり低いですな。