ショップとプレイヤーと主催者と

・反論…レベルまで行かないか。つらつらと書いてみる、程度。
・あの意見を集約すると「海外からの並行輸入のせいでショップで売れずにショップが潰れた、潰れなかったショップも過去の恨みから並行輸入した主催者に協力しない」

並行輸入が美味しかったのはほんの2〜3年。パックが値上がりしてからと円高が終わってしまってからは、送料分が負担になった。
・それでも並行輸入をする人も居たけど、送料を安くする為に船便にしたら手元に届くのは発売1ヵ月後くらいで誰も買わなくなるので出来なかったし、航空便やfedexだと送料がバカみたいに高いので、100箱くらい輸入しないとメリットが無かった。
・近年になって、ブースターパックの1つ1つに二次元バーコードがプリントされるようになって、出荷トレースがパック単位で出来るようになってからは、もう並行輸入は出来なくなった。 *1

・意見を素直に読み取ると、ショップというのは学生だの20代社会人だのが個人で並行輸入してるのを指咥えてみてて、ホビージャパンからのパックだけ買って細々と生き延び、もしくは息絶えていったように見える。まるで北斗の拳でモヒカンに惨殺される村人みたいな。
・そんなショップばかりだったら、とっくにトイザらスが上陸した時点で全滅してる。こっちがランドセル背負ってる頃から海千山千のおもちゃ市場で戦ってる人達は、平然と自分たちも並行輸入していた。
・書泉みたく目立った売り方をしたから総代理店も対応したのであって、大抵のショップは最低限の日本語版と大量で安価な英語版を売っていた。賭けてもいいけど、もしもその頃に市場売り上げ実績を調査できてたら、ホビージャパンが卸していた数量の数倍〜十数倍はマジックの売上げが出てた。
並行輸入が最盛期だった頃は、HJとしては面白くなかっただろうけど、ショップは最低限の数量は買ってるし公取にも睨まれたからそんなに手出しも出来なかった。全国のショップを一々監視するほど従業員も居なかったし。
・なので、意見に出てくる『可哀想なショップ』が存在するとしたら、ショップの規模的に並行輸入が出来ない上に、ショップの近所に個人で100箱以上並行輸入が出来て12ヶ月〜4ヶ月で綺麗に捌けるだけの顧客を抱えていた主催者、が居る場合。*2 そんなショップは大都市にも地方にもなく、自前で並行輸入してるか、あみあみで買って安く売ってたか、淡々と卸値で仕入れて定価で売って、定価で買われてた。

・店舗と主催者の協力関係は、出来る範囲と出来ない範囲があって、大都市圏では難しい。A店の協賛を受けた上でB店にチラシを置いてもらう事は出来ないし。
・首都圏では店舗で開催するのは無理。100人越えの大会を店でやれる筈が無い。 レガシーも無理になったし。
・レガシートーナメントでは、店舗の後援があったようなもん。店が会場を提供する事で、主催は賞品を店舗から購入して、店舗側もレガシー関係のシングルカードの売上げが伸びたらしい。win-winの関係ができてた。
・土日、遊戯王のシングルカードを売るのに忙しい店舗で、デュエルスペースの運営を外部に任せてバイト店員が販売に専念できるのはメリットの筈。

・デュエルルーム・ショップ共通シングルカード商品券、なんてWoCで売り出さないだろうか。
・シングルカード商品券1000円券12枚綴りを一万円くらいでトーナメント主催者に卸してもらって、各主催者は商品券の裏書をして、自トーナメントの賞品で使用。入賞者はその商品券を使ってショップでシングルカードを購入、ショップは商品券をWoCに送付したら代金を入金。商品券偽造や主催者の横流しとかの心配さえなければ、主催者的にもショップ的にも得な気がするんだけど。

*1:バーコード付いてないパックなら大丈夫だけど、そうなると逆にプレミア付いてたりする

*2:並行輸入出来るくらいには店舗規模は大きいけど並行輸入する知恵が無かった、というのは考えにくい