マジック・バー最終日レポ

 開店初日も翌日も、最初の水曜もコミケ初日も行ったからには、最終日にも行かなきゃならんのは人の礼儀ってものでしょう。
 それにしてもたった5回しか行けなかったのは本当に悔やまれます。中には会社帰りに寄り道してこれた人も居るというのに。

 というわけで最終日レポ。事前に予約を入れてから、当日は6時10分過ぎくらいに来店。「…おや、思ったより人が少ない」
 ざっと見回すに20人居ない位。会計5000円を支払って、ドリンクとフードチケット、それにシールドセットとスコアシートを受け取り。店内を見ると、おっと、りんてつさん。コレ幸いと相席。
「チケットで食えるの、限定メニューだけ?」「それと、1000円までだったらどのフードもドリンクも1品1枚でOKですよ。」 《惑乱の死霊/Hypnotic Specter》のイカスミパスタが1200円だから、それ2つとギネス(@950)2杯だったら4300円。それにシールドセットはケースとライフカウンター付き。安っ!
 で、平然とビールとフィッシュ&チップスを注文しつつ、デッキ構築。「りんてつさぁん、オレ久々にデッキ組んだら均等三色なんだけど」「アラジンさん馬っ鹿だなぁ、オレなんかスリヴァーで3色だぜ」 …お互いに阿呆だなぁ。

 早々にデッキを組み上げ、わざわざ顔見知りとプレイするのも何なので、一人で見えられたらしい人をとっ捕まえてデュエル開始。今回はスコアシートに3人分の欄があり、勝ち数に応じて賞品がそれなりに、という事らしい。
 …《クロノゾア/Chronozoa》って、飛行持ってたのねー。なんでゾウリムシが空飛んでるねん。 危うく負けそうになるもなんとか勝利。

 とりあえず食事に戻り、席に一人で居ると(自分と入れ替わりでりんてつさんが出撃)、今日の目玉シークレットイベント、陽群さんのマジック(手品の方)! カード、コイン、チャイニーズリング、と自分が座ってるテーブルの目の前で演技してくれるという、かなり嬉しいイベント。チャイニーズリングなんかマジックの基本で、子供向けの手品の本でも種明かしされているような簡単な理屈…の筈なんだが! …なんで目の前でやられてて、タネを知ってる筈なのに、なんで銀の輪がくっついたり離れたりすんの?! コインが空中から出てくるなり消えるなり、山札に入れたカードがトップに出てくるとかは、ホントに見事としか!
 いやー、手品って凄いわ。実はここまで至近距離で本格的なマジック見るの初めてだったり。1ランク落ちる奴ならTDLのマジックショップで見たことがあるくらいだけど、このレベルは普通は見られんわな。

# 相撲の初っ切りのように、2人の手品師が技術の粋を凝らしてマジックをやったらどこまで無法地帯になるのか。見てみたいような見たくないような。

 店内にはタカラトミーサイドのスタッフ3人と、JDさんの4人体制。ちなみにK島さん曰く「2chで『店の奥の、カードイラストが飾られている上の方に隔離されたー』って書いてる人居たけど、こっちの方が涼しくて快適だから、マジックのお客さんにはこっちの方に座らせてもらえるよう店の人にお願いしてたんだよねー」との事。
 なお、最終日は店の人の動きや対応が初日とはかなり違ってました。やっぱ初日は聴牌ってた様子ですな。

 途中、8時と9時で抽選会。店内に飾られていたマジックの複製イラストや、各種ブースター1Boxなど。外れる人の方が少ない状況で、自分は外れる始末…。

 今日はお客さんも少なく(やはり5000円前金制、というので敬遠されたのか? 実際、かなり安上がりで良心的なんだけど…)、スタッフの手も空いているので、一人で居るお客さんに対してもかなり親切な対応を。ちゃんと弱いデッキで相手してくれていたみたいだし。 で、自分も一人で居る時間が有ったんだけど…「「あぁ、アラジンさんだったらガチデッキでいいや」」 …おーい、JDさーん、K島さーん…。

# 鼻血出てきそうな勢いで、二人ともにボッコにされました。ちったぁ遠慮せぇ(笑)

 《惑乱の死霊/Hypnotic Specter》も美味しく、イカスミで口の中真っ黒にしてから。別の一人で来られた方とデュエルして勝てたところで、そろそろ帰宅時間間近。しょうがない、背に腹は変えられない。「りんてつさーん、やろうぜー」「いいよー」
 おし、交渉開始。「そっち、スコアなんぼ?」「1−1」 ちゃーんす! 「オレ、2−0なんだ! 3連勝だと、賞品良いらしいぢゃん!」「それはちょうど良い、ガチでやるぜー」 … 「…ちょ、おま、ちったぁ空気読めよ! 負けてやろう、って優しい考えはねぇのかよ!」「一緒に2−1の賞品貰おうぜー」 さすが、りんてつさん(笑)

 1本目をプレイミスやら何やらで負け、2本目は《均衡の復元/Restore Balance》でクリーチャー4体流すのに成功して勝ち。3本目は初ターン《均衡の復元/Restore Balance》から、6ターン後に1:1交換しか出来なかったけど時間を稼いだところで《嵐前線の乗り手/Stormfront Riders》で勝利! 3連勝!

三連勝出来たシールドデッキ(土地バランスメタクソ)


3 沼
5 山
7 平地
《広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse》
《溶鉄の金屑場/Molten Slagheap》

2マナ
《奈落の守り手/Pit Keeper
《ボガーダンの槍騎兵/Bogardan Lancer》
アムローの偵察兵/Amrou Scout》
《聖なる後光の騎士/Knight of the Holy Nimbus
3マナ
《アーボーグの吸魂魔道士/Urborg Syphon-Mage》
《流動石の媒介者/Flowstone Channeler》
《放蕩紅蓮術士/Prodigal Pyromancer》
玄武岩ガーゴイル/Basalt Gargoyle
《炎の刃のアスカーリ/Blazing Blade Askari》
《塩平原の世捨て/Saltfield Recluse》
《雲を追うケストレル/Cloudchaser Kestrel》
4マナ
《顔なしの解体者/Faceless Butcher》
《針先の蜘蛛/Needlepeak Spider》
5マナ
《輝く透光/Lucent Liminid》
《嵐前線の乗り手/Stormfront Riders》
《ぬいぐるみ人形/Stuffy Doll》
6マナ
《クロノサヴァント/Chronosavant》

1マナ
《裂け目の稲妻/Rift Bolt》
《太陽の槍/Sunlance》
《均衡の復元/Restore Balance》
2マナ
結核/Phthisis》
《ぶどう弾/Grapeshot》
3マナ
《滑る胆液/Ichor Slick》
《突然の死/Sudden Death》

(サイド)
《ヴェク追われの侵入者/Trespasser il-Vec》
《永遠からの引き抜き/Pull from Eternity》
《哀愁/Melancholy》
《五制術の護法印/Pentarch Ward》

 で、そろそろ時間切れ。フードメニューのラストオーダーを聞いてから撤収。
 3連勝の賞品は、昔懐かしいプロツアーのMマークがデザインされた「ウエストポーチ」と「腕時計」、2年前のタカラ時代、抽選で100名のみに配られたという「金属製ソロバン型ライフカウンター」、99年世界選手権開催記念の参加賞プロモ3セット(ウルザズサーガのfoil基本土地と《バルデュヴィアの大軍/Balduvian Horde》のfoil。懐かしすぎて涙出てきそう。当然袋にはホビージャパンのロゴが…)
 ちなみに、全敗してもライフカウンターとプロモ1セットは貰えてました。  …つまり、5000円で最大4300円の食事とシールドセット(ケースとライフカウンター付き)、ソロバン型ライフカウンターとプロモ1セット。 参加したら皆元が取れてましたね。抽選で額縁に入った複製イラストも貰えた人も居たし…。

 ちょっと総括的な一言。(当然、あたしゃジャッジやってますんで、ある程度タカラトミー寄りのバイアスはかかってると思うよ。)
 行けない人、行けなかった人には、2chや色々な人の日記でしか評判が分からなかっただろうし、その評判で判断して行けたけど行かなかった人も居たと思う。あと、開店直後らへんに様子見に行って、もう二度と行かないと思った人も居たと思う(その判断は、それはそれで間違っていないと思う(笑))。
 ただ、自分はたった5回しか行ってないけど、一人で行っても毎回楽しく過ごすことが出来た。メシは旨くて値段も妥当。飲み物は、ちょっと六本木価格が入っていたけど、でも土地代と思えば充分妥当な範疇。

 オレは、特に2回目以降、店員さんからフランクに対応してもらえるようになってからかなり気に入った、またこんなイベントがあるのなら、もう一回OZ Cafeさんでやってもらっても良いと思ってる。複数回来たにも拘らず相性が悪いと思った人が居たら、それは個人の好みだからしょうがないけど、1回だけ来て二度と行かない、噂を聞いたから行かない、という人は、率直に言えば「もったいない」と思う。 この一ヶ月は、楽しかった。