おー、懐かしい。

 自分がやってきた事が真っ当なのかと問われれば、胸を張って「否!」と答えるものの、かと言ってマジック界での黒歴史だっ! と言われるのも何だかなぁと思ったり思わなかったり。何が面白いかというと、皆「オレがWebで書いた事」もしくは「現物を見れば分かる事」さらに「それなりのWebサイトを見れば分かる事」しか書いていない事でしょうか。さぁて、筆者は誰なんだろ? (某ネタとか某ネタがあったら、出所は誰だか一発なんだけどね。)

http://diarynote.jp/user/79722/

 ちなみに、現在作成しているのは「カラーイラストカード」です(笑)。 トークンなんか作ってませんよ(棒読み)。

# すごく真面目な話をすると、マジック関連の道具の類(ライフカウンター、トークン、プレイマットなど)は全て米国内では特許権著作権・商標権などで厳重に守られてます。なので、よほどマジックと無関係もしくは汎用性があるものでない限りアウトですし、おそらく現状のサードパーティ製の、マジック関係のアイテムだとWoCが訴えようと思えば、全部訴訟の対象になると思われます。
 なぜ訴えないかと言えば、私の一方的な想像ですけど、まずは企業イメージ低下を恐れているのと、訴訟を起こす事での費用対効果を考慮して手控えているのと、一番大きいのはライフカウンターやプレイマットは作ってもらって使って貰った方が、結果的にマジックのカードの売上に繋がっているから御目溢ししてもらってるだけだと思われます。日本での同人誌と一緒ですな、派手におおっぴらにやってボロ儲けでもしてる様子なら、WoCの法務部長と顧問弁護士のサイン入り内容証明郵便が届く事でしょう。

 さて、面白いから色々と余談なんぞを。

トークンを作り始めた切っ掛けは、《Kjeldoran Outpost(AL)》のSoldierトークン。古懐かしい話ですねぇ、アライアンスが売ってた時期ってのは、新世紀エヴァンゲリオンが真っ盛りだった時期なんですよ。んで水道橋のFBなんぞで試合すると、会場の2〜3割ぐらいがカンポスで、そのうちの6〜7割がEVAのトレカの綾波レイで殴ってきやがる状況。頼むから、ちゃんとした兵士トークンで殴って来て下さい、というのが切っ掛け。

・初期の作品を作った頃だと、かなりの高トレードが可能だったらしいです。自分が聞いた範疇で最高なのが、トークン4枚でカルミックガイドだかレディナントだかのFoilとトレード出来たとか。Foilカードが出た当初での天使なんで、海外ではかなりのプレミア価格だったと思いますが。

・この時代、相場について定説があって「海を越えたら値段が倍」。デュアルランドを入手するのに、米国から国内に来るだけで値段が倍になってたりしたんですが、トークンでも値段が倍になってたりするんですな、なぜか。

・確か、トークンを止める事になった電話があったのが、忘れもしない「3月31日」。 この年のエイプリルフールのネタは、トークン屋の廃業という事実を書いたら「今年のエイプリルフールはイマイチだね」と言われる始末。二日以降もそのままにしていたら(だって事実だし)、「エイプリルフールに本当の事を書くな!」と怒られたり。

・んで、そこまで海外で大評判なんだから儲けてるでしょ、なんて思われるかもしれませんが、毎回大赤字。在庫を全く抱えなくて、頒価を倍に出来れば黒字になるんですが、4種類各3枚で12枚500円とかいう価格設定だと、どうやっても赤字ですな。

・印刷業者は常に公開してます。関西美術印刷。 http://www.kanbi.co.jp/comic/3ka/item/card.htm#top2
 100枚5200円+角丸加工800円+送料1000円。100枚だけ印刷するなら1枚70円で刷れます。これにコミケ参加費やらフォトショップの処理の手間賃とか絵師への謝礼とかを加えると、まぁ結構な金額に。自分でフォトショ加工して自分で絵を描いて、少数だけ、という人だったら今でもカラーイラストカードは作っても面白いかと。

・1回だけFoilカードも作ってみましたが、すんげぇお勧め出来ません、面倒くさくて。あれ、実はCYMK+Wの5色印刷なんですよ。そのままだと絵柄の全部がキラキラになるので、あんまり光って欲しくない文字とかキャラクターとか枠のところに、先に白色のインクを下塗りしてもらうんですよ。その白インクの範囲指定を、フォトショップのマスク機能でやるんだけど、慣れないから手間取るったら。
 やりたくない一番の原因は、金額なんだけどね。あの当時だと最低ロットが1000枚で、20万円くらいかかりました。今だと1000枚で4万5千円かぁ、またやってみるかなぁ(笑)。

・当然、webでは書けない裏話は散々あるわけで(笑)。

・…オレなんかより、Magic;The・Chacharingの方が(以下略)。